*''はじめに'' [#z2c8073b]
LANDISKのカーネルソースをKernel2.6へ移植して、
SH-Linuxのホームページで公開されている~
Fedora Coreのルートシステム上で動作させてみました。

-''本システムの特徴''~
--Fedora Core 2(FC2)ベース
--Linux Kernel 2.6.11
--glibc 2.3.3
--yumでSH-Linuxのホームページに用意されたパッケージ群を自動取得~
(yumとは、いわばapt-getのFedora Core版)~
--GCC3.4系やjava等も動くらしい。
--SH-Linux Kernel Swtcherを使用することでHDDブートセクタを触ることなく、~
root=/dev/hda3より起動
--あたらし物好きなデストリビューションなので、少々バギーな所が欠点です。~
-
~
&color(red){Fedora Coraのパッケージ、ありがたく使用させていただきました。};~
&color(red){SH-Linuxのホームページ関係者の方々に感謝いたします。};~
*SH-Linux Kernel Switcher のインストール [#ge1fd9e1]
まず、SH-Linux Kernel Switcherをインストールします。~
Ver2.1を必ず使用してください。~
インストール方法は、[[SH-Linux Kernel Switcher]] を参照してください。
*FC2ディストリビューションのインストール [#xbe97f73]
-''basesystemの解凍''~
本ページ下方の''「人柱になっても良いという方へ」''のリンク先から、~
FC2-basesystem-xxxxxxxx.tgzを取得して、LANDISKの/mnt/hda3/へ解凍します。~
なお本basesystemには、LANDISK用のカーネルとカーネルモジュールを含んでいます。~
 cd /mnt/hda3
 tar vxfzp FC2-basesystem-xxxxxxxx.tgz
~
-''ファイルの移動またはリンク''~
解凍後、/mnt/hda3/FC2内の各ディレクトリを/mnt/hda3/直下に移動、またはリンクします。~
dev,proc,mntは必ず・/mnt/hda3/直下へ移動しなければなりません。~
その他はリンクでも移動でもどちらでもかまいません。~
移動の際、パーミッションやオーナーが変化しないように注意してください。~
#pre{{
drwxr-xr-x  29 root root      4096  3月  5 12:47 .
drwxr-xr-x  29 root root      4096  3月  5 12:47 ..
&color(orange){drwxr-xr-x   2 root root      4096  4月 10  2004 .landisk};
&color(orange){drwxr-xr-x   2   48   48      4096  7月 10  2004 .landisk-update};
drwxrwxr-x  19 root root      4096  3月  5 09:06 FC2
lrwxrwxrwx   1 root root        10  2月 22 05:02 bin -> FC2/bin
lrwxrwxrwx   1 root root        11  2月 22 05:03 boot -> FC2/boot
&color(red){drwxr-xr-x  22 root root    118784  3月  5 11:39 dev};
lrwxrwxrwx   1 root root        10  2月 22 05:02 etc -> FC2/etc
lrwxrwxrwx   1 root root        10  2月 22 05:03 exp -> FC2/exp
lrwxrwxrwx   1 root root        11  3月  5 12:47 home -> FC2/home
lrwxrwxrwx   1 root root        13  2月 22 05:02 initrd -> FC2/initrd
lrwxrwxrwx   1 root root        10  2月 22 05:03 lib -> FC2/lib
&color(red){drwxr-xr-x   2 root root      4096  1月 14 09:16 mnt};
lrwxrwxrwx   1 root root        10  2月 22 05:02 opt -> FC2/opt
&color(red){dr-xr-xr-x  36 root root         0  3月  5 11:39 proc};
lrwxrwxrwx   1 root root        11  2月 22 05:02 root -> FC2/root
lrwxrwxrwx   1 root root        11  2月 22 05:02 sbin -> FC2/sbin
&color(orange){drwxr-xr-x  14 root root      4096  3月  5 03:41 share};
lrwxrwxrwx   1 root root        10  2月 22 05:03 sys -> FC2/sys
lrwxrwxrwx   1 root root        10  2月 22 05:02 tmp -> FC2/tmp
lrwxrwxrwx   1 root root        10  2月 22 05:02 usr -> FC2/usr
&color(orange){drwxr-xr-x   4 root root      4096 11月  7  2003 spool};
lrwxrwxrwx   1 root root        10  2月 22 05:03 var -> FC2/var
}}
※&color(orange){オレンジ色のファイル};は、LANDISKオリジナルのファイルです。~
~
-''IPアドレスの設定''~
次の5つのファイルに記述されたIPアドレスを、各自の環境にあわせ修正します。
--/mnt/hda3/etc/hosts~
LANDISKの/etc/hostsを&color(red){コピー};します。~
&color(red){eggplant.ddo.jpという行があると、yumが正常に動作しません。};~
~
--/mnt/hda3/etc/resolv.conf~
LANDISKの/etc/resolv.confをコピーします。~
~
--/mnt/hda3/etc/sysconfig/network~
#pre{{
NETWORKING=yes
HOSTNAME=landisk;
GATEWAY=&color(blue){192.168.1.1};    ← ルータ等のIPアドレス
}}
--/mnt/hda3/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0~
#pre{{
DEVICE=eth0
BOOTPROTO=static
ONBOOT=yes
IPADDR=&color(blue){192.168.1.81};     ← LANDISKのIPアドレス
NETMASK=255.255.255.0
}}
--/mnt/hda3/etc/hosts.allow~
telnetで接続を許可する端末のIPアドレスを記述します。~
次の記述は192.168.0.xx、192.168.1.xxからのアクセスを許可するようになっています。~
#pre{{
#
# hosts.allow   This file describes the names of the hosts which are
#               allowed to use the local INET services, as decided
#               by the '/usr/sbin/tcpd' server.
#
&color(red){in.telnetd : 127.0.0.1}; &color(blue){192.168.1.  192.168.0.};
}}
~
-''yumの設定''~
http://eggplant.ddo.jp/www/download/FedoraCore/ からパッケージをダウンロードするよう~
エントリを追加します。ここには、SH-Linuxのホームページに用意されていないパッケージや~
管理人が修正したパッケージ等を置いています。~
--/etc/yum.conf~
#pre{{
[main]
cachedir=/var/cache/yum
debuglevel=2
logfile=/var/log/yum.log
pkgpolicy=newest
distroverpkg=redhat-release
tolerant=1
exactarch=1
retries=20

[base]
name=Fedora Core $releasever - $basearch - Base
baseurl=http://rpm.sh-linux.org/rpm-2004/target/
&color(red){exclude=XFree86*, pspell, bonobo-activation*};

&color(red){[base-kogiidena]};
&color(red){name=Fedora Core $releasever - $basearch - Base-Kogiidena};
&color(red){baseurl=http://eggplant.ddo.jp/www/download/FedoraCore/};
}}
-
以上で準備は完了です。~
*Kernel2.6とFC2の起動 [#we839561]
-''kernelsw.pl(SH-Linux Kernel Switcher)''~
kernelsw.plとは、カーネルを動的にブートするためのプログラムです。~
lilo.confファイルに似た次のファイルを指定して、ブートパラメータを設定します。~
#pre{{
linear
boot=/dev/hda
disk=/dev/hda
bios=0x80
timeout=50
default=linux
image=/mnt/hda3/boot/zImage
        label=linux
        root=/dev/hda3
        read-only
        offset_address=0x00800000
append="mem=64M console=ttySC1,9600 root=/dev/hda3 fastboot"
}}
※起動時、コンソールを持たないLANDISKの場合、fsckからの問いかけに返答することができないため、~
appendにfastbootオプションを指定して、fsckをスキップします。~
~
-''カーネルイメージの読み込み''~
kernelsw.pl(SH-Linux Kernel Switcher)を用いてカーネルを読み込みます。~
#pre{{
# cd /mnt/hda3/
# kernelsw.pl boot/kernelsw.conf
Loading .... done.
==============================================
        SH-Linux Kernel Switcher V2.1
----------------------------------------------
 image  = /mnt/hda3/boot/zImage (size:1261568,page:309)
 root   = /dev/hda3 (read-only)
 append = "mem=64M console=ttySC1,9600 root=/dev/hda3 fastboot"
 offset_address = 0x00800000
----------------------------------------------
 kernel boot parameter details
  0 : 0x1 # read-only root file system
  1 : 0x0 # RAMDISK Flags
  2 : 0x303 # Root device (/dev/hda3)
  3 : 0x1 # Loader type (LILO = 1)
  4 : 0x0 # Initrd start
  5 : 0x0 # Initrd size
  6 : 0x0 # Not defined yet
  7 : 0x0 # Not defined yet
==============================================
#
}}
-''Kernel 2.6の起動''~
この状態でLANDISKの電源ボタンをOFFにすると、カーネルの起動が始まります。~
(数秒後、電源ボタンをON側に戻しておくように。)~
約15〜30秒後、telnetdが起動され、外部からアクセス可能になります。~
※初回起動時はRSA鍵の設定等を行うようで、もう少し時間がかかるかもしれません。~
*Telnet接続と動作確認 [#fa9fa032]
-''telnet''~
次のアカウントで接続できます。~
 user   : landisk
 passwd : landisk
(SSHデーモンも起動済みなので、SSHクライアントからも接続できると思います。未検証)~
~
&ref(fc2_login.png,nolink);~
~
-''rootになる''~
rootパスワードは未設定であるため、~
 su
でrootになれます。rootパスワードの設定をお忘れなく。~
~
-''yum''~
ネットワークの動作実験も兼ね、yumでパッケージを取得してみます。~
yumはapt-getのように、依存関係のあるパッケージ一式をインストールしてくれます。~
 yum list          ← パッケージ情報の取得?(初回は非常に時間がかかった。半日も…汗)
 yum update       ←  パッケージの更新
 yum install wget ←  wgetコマンドのインストール
※あまりにも時間がかかるのでyum listを1回実行後の物をパッケージングしています。~
~
*電源OFF [#d0869189]
-''shutdown''~
LANDISKの電源スイッチを押しても無反応ですが、
shutdownコマンドで普通に落とせます。~
shutdown後自動的に電源OFFになります。~
#pre{{
bash-2.05b# /sbin/shutdown -h now
}}
~
*参考文献 [#t8431232]
-''[[Dancing with LANDISK:http://www.rr.iij4u.or.jp/~kkojima/landisk-j.html]]''~
sh-linux関係で、活発な活動を行っている小島様のページです。~
事の発端は本ページにあります。~


-''[[SH-Linuxのホームページ:http://www.sh-linux.org/index-j.html]]''~
FC2版のRPMパッケージを使用させていただいています。~
さらには、ターゲットハードウェア[[SH-2000のサポートページ:http://sh2000.sh-linux.org/rpm2004_sh4.html]]にも役にたつ情報が満載です。 ~
~
~
*人柱になっても良いという方へ [#wd3ae4e9]
[[SH-Linux Kernel Switcher]] でのみ動作を確認しています。~
最悪システムを破壊してしまう恐れがありますが、使ってみたいという方はどうぞ!~

-http://eggplant.ddo.jp/www/download/FedoraCore/ ~

-http://eggplant.ddo.jp/www/download/kernel26/ ~
~
*情報交換欄 [#lcece638]
LANDISK上のFC2やKernel2.6に関して現状、情報がほとんどありません。~
動作報告、不具合報告等、なんでもお寄せいただければ幸いです。~
-今の所、問題なく動作しています。ありがとうございます。(HDL-250U) -- [[std]] &new{2005-03-30 (水) 17:17:11};
--動作報告ありがとうございます。コメントがあるのも見逃していました。すみません。 -- [[管理人]] &new{2005-04-13 (水) 23:43:46};
-動作しました。但、現在rpm.sh-linux.orgからyumできないようです。 -- [[Tomy]] &new{2005-12-09 (金) 13:43:20};
--開発環境をdebianのdebtをar-tarで取り敢えずkernel2.4.6-14のコンパイルも成功したのですが、debから更にインストールしていたらいつのまにか起動しなくなってしまいました。残念。 -- [[Tomy]] &new{2005-12-09 (金) 13:49:33};
--回線やサーバネックでyumの公開を取りやめたのかもしれませんね。冒険する場合は、chroot環境で行うといいかも。 -- [[管理人]] &new{2005-12-09 (金) 20:02:18};
--壊れた原因を調べているのですが、不明なので再度この上にbase-xxxをオーバーライトしてみます。多分動くと思います。パーティションで分けていてdebianも動作中なので被害は無いのですが。 -- [[Tomy]] &new{2005-12-09 (金) 22:13:31};
--原因がわかりました。FCとDebianでは/etc/init.d/ が異なっていて、FCではシンボリックリンクでdebianではディレクトリでした。.debのインストールでシンボリックリンクが切れてしまったのが原因でした。動いたの良いのですがyumもapt-getも意味をなさないし......... -- [[Tomy]] &new{2005-12-10 (土) 21:10:44};
--yumの原因がわかりました。yum2.1?位から仕様が変わったようで、現在はheadersを使用しないようです。sh-linuxは新版対応で、eggplantのは旧版対応らしいです。従って両方同時jにアクセスは不可? -- [[Tomy]] &new{2005-12-15 (木) 01:28:18};
--FC2(rpm-2004)とFC3(rpm-fc3)があるようですが、どちらの話をしていますか?私はあまり詳しくないのですが、FC2はyum2.0系なのでheadersが必要なのですが、現在削除されてしまっているようです。FC3はyum-2.1系でheadersの代わりに、repodataという物を参照するみたいです。 -- [[管理人]] &new{2005-12-15 (木) 21:13:56};
--rpm-2004の方にもrepodataが有ったと思ったのですが、今見てみると無いですネ。私の勘違いかも。ところで、yumをlandiskではなくPentiumからnfsを介して実行するとかなり速いです。rpm-fc3でFC3になったのですが、色色有りましてrpmdbが破壊してしまいました。さて、どうしましょう。 -- [[Tomy]] &new{2005-12-16 (金) 22:59:41};
--今パーティションが余ってなくて追試できないのですが、FC3のベースアーカイブがあるといいですね。旨くいったら公開してみてはいかがでしょうか!頑張ってくださいね。 -- [[管理人]] &new{2005-12-17 (土) 01:40:30};


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