USL-5P/1.MicroDriveへ換装

USL-5PのシステムをMicroDriveへ換装 †

概要
USL-5P内蔵のCF（コンパクトフラッシュメディア）をMicroDrive (1インチHDD)へ換装したときの
メモを記します。下記のような手順で行いました。
- CFメディア上のシステム吸出し、
- MicroDriveへ書き戻し
- MicroDrive上へliloを打ち込む

使用した機材一覧
これら一連の作業を全て、LANDISK（USB端子にCFリーダライタを接続した状態）で行いまいした。
- LANDISK(HDL-160U) + debian26
- HGST社MicroDrive 2GB
- BUFFALO社MCR-CF-LT/U2
  USB2.0&USB1.1対応コンパクトフラッシュ専用カードリーダー/ライター

CFメディア上のシステム吸出し †

CFメディアの接続
USL-5Pから取り出したCFメディアをLANDISKに（CFリーダライタ経由で）接続します。

CFが使えるように
カーネルモジュールを組み込みます。

landisk:~# modprobe usbcore
landisk:~# modprobe ehci_hcd
landisk:~# modprobe ohci_hcd
landisk:~# modprobe usbstorage

マウントします。

landisk:~# mkdir /mnt/sda1 
landisk:~# mount /dev/sda1 /mnt/sda1

CFの中身を抜き出します。

landisk:~# cd /mnt/sda1
landisk:/mnt/sda1# tar cvfzp /share/usl-5p-cf.tgz ./*

アンマウントします。

landisk:/mnt/sda1# cd 
landisk:~# umount /mnt/sda1

↑

MicroDriveへ書き戻し †

MicroDriveを挿して、パーティションの設定を行います。
パーティション構成は次のようにしました。ご参考まで。

/dev/sda1 ext2 … USL-5Pオリジナル + (/bootを各種カーネル置き場として使用)
/dev/sda2 swap … debian26等で使用するswap領域
/dev/sda3 ext3 … debian26用ルートファイルシステム
/dev/sda4 ext2 … uClibcを用いた実験用システム（予定）

landisk:~# fdisk /dev/sda
省略…

Command (m for help): p

Disk /dev/sda: 2047 MB, 2047868928 bytes
64 heads, 63 sectors/track, 992 cylinders
Units = cylinders of 4032 * 512 = 2064384 bytes

   Device Boot      Start         End      Blocks   Id  System
/dev/sda1               1          49       98752+  83  Linux
/dev/sda2              50          98       98784   82  Linux swap / Solaris
/dev/sda3              99         874     1564416   83  Linux
/dev/sda4             875         992      237888   83  Linux

Command (m for help):

ファイルシステムのフォーマット

landisk:~# mke2fs    -c  /dev/sda1
landisk:~# mkswap        /dev/sda2
landisk:~# mke2fs -j -c  /dev/sda3   ←　ext3 ファイルシステム
landisk:~# mke2fs    -c  /dev/sda4

書き戻し

landisk:~# mount /dev/sda1 /mnt/sda1
landisk:~# cd /mnt/sda1
landisk:/mnt/sda1# tar vxfzp /share/usl-5p-cf.tgz

↑

MicroDrive上へliloを打ち込む †

liloの設定
MicroDriveから起動できるようliloの設定を行います。

landisk:/mnt/sda1# cp /mnt/sda1/etc/lilo.conf /mnt/sda1/etc/lilo.conf.cross

lilo.conf.crossを編集

linear
boot=/dev/sda
disk=/dev/sda
bios=0x80
timeout=50
default=linux
image=/boot/zImage
        label=linux
        root=/dev/hda1
        read-only

lilo実行

landisk:/mnt/sda1# /mnt/sda1/sbin/lilo -r /mnt/sda1 -C /etc/lilo.conf.cross
Added linux *

以上で、製品版と全く同じUSL-5Pのシステムが立ち上がるようになりました。

umountして、MicroDriveをUSL-5Pへ組み込む
```
landisk:/mnt/sda1# cd
landisk:~# umount /mnt/sda1
```
MicroDriveをUSL-5Pへ組み込み後、telnet loginできるよう設定を行います。

↑

補足…セルフで換装 †

CFの寿命を縮めることになるのでお勧めしませんが…
次節に記したtelnetdの組込みを初期状態のUSL-5Pに対して行えば、
USL-5P自身で、上記MicroDriveの設定を行うことが可能です。
特にMicroDriveへliloの打ち込みに苦戦する場合は、本方法が有効です。

但し、CFの寿命を縮める恐れがありますので、中身のバックアップをあらかじめ
取っておくことをお勧めします。てか、必須です。