概要 Edit

  • デュアルブート
    • USL-5Pオリジナルシステムとdebian26のデュアルブート環境を構築します。
    • USL-5P専用セレクタ付liloにより、ブート時、両者の環境をボタンにて選択可能。
  • debian26
    • debian26のルートファイルシステムを、/dev/hda3上に構築します。
    • swapは、/dev/hda2とします。
    • kernel等は、/dev/hda1 上の /boot にまとめて置くことにします。

    なお、debian26の構築作業は、USL-5Pのオリジナルシステム上で行います。
    USL-5Pのオリジナルシステムへtelnet login後、rootになって以下の作業を行います。
    (/dev/hda2と/dev/hda3をあらかじめ作成しているモノとして説明します。)

debian26のインストール Edit

  • ファイルシステムの作成
    次の構成でファイルシステムを作成します。
    • /dev/hda2 … swap
    • /dev/hda3 … ext3
    -sh-2.05b# mkswap -v1 /dev/hda2 
    -sh-2.05b# mkfs.ext3  /dev/hda3
    
  • /dev/hda3をmount
    -sh-2.05b# mkdir /mnt/hda3
    -sh-2.05b# mount -t ext3 /dev/hda3 /mnt/hda3
    
  • base26-sh4-xxxxxx.tgzの展開
    -sh-2.05b# cd /mnt/hda3
    -sh-2.05b# wget \
    http://eggplant.ddo.jp/www/download/debian26/base/base26-sh4-xxxxxxxx.tgz
    
    -sh-2.05b# tar vxfzp base26-sh4-xxxxxxxx.tgz
    -sh-2.05b# mv debian26/* .
    
    -sh-2.05b# rm -rf debian26 base26-sh4-xxxxxxxx.tgz
    
  • landisk-tools のインストール
    landisk-toolsとは、USL-5P(LANDISK)専用コマンドを纏めたパッケージです。
    本パッケージを導入すると、LED/Buzzer/電源ボタン等が使用可能になります。
    -sh-2.05b# cd /mnt/hda3
    -sh-2.05b# wget \
    http://eggplant.ddo.jp/www/download/debian26/base/landisk-tools-xxxxxxxx.tgz
    
    -sh-2.05b# tar vxfzp landisk-tools-xxxxxxxx.tgz
    
    -sh-2.05b# rm -rf landisk-tools-xxxxxxxx.tgz
    
  • ホスト名/IPアドレス等の設定
    各自の環境に合わせて設定します。
    • /mnt/hda3/etc/hosts
      127.0.0.1    localhost
      192.168.1.82  usl5p
      
    • /mnt/hda3/etc/hostname
      usl5p
    • /mnt/hda3/etc/resolv.conf
      nameserver 192.168.1.1
      
    • /mnt/hda3/etc/network/interfaces
      # Used by ifup(8) and ifdown(8). See the interfaces(5) manpage or
      # /usr/share/doc/ifupdown/examples for more information.
      auto lo
      iface lo inet loopback
       
      auto eth0
      iface eth0 inet static
      address 192.168.1.82
      netmask 255.255.255.0
      gateway 192.168.1.1
      
    • /mnt/hda3/etc/hosts.allow
      telnet接続等を許可する端末のIPアドレスを列挙します。
      ALL : 127.0.0.1 192.168.1. 192.168.0.
      
    • /mnt/hda3/etc/fstab
      # UNCONFIGURED FSTAB FOR BASE SYSTEM
      /dev/hda3     /            ext3    defaults        0 1
      proc          /proc        proc    defaults        0 0
      /dev/hda2     swap         swap    defaults        0 0
      
    以上でルートファイルシステムの構築は完了です。
    引き続きUSL-5P専用のカーネルとデュアルブートの設定を行います。

kernelとUSL-5P専用ブートセレクタliloの設定 Edit

  • Kernel
    /mnt/hda3/boot下のkernel、vmlinuz-2.6.14-shを、/dev/hda1の"/boot"へコピーします。
    -sh-2.05b# cp /mnt/hda3/boot/vmlinuz-2.6.14-sh /boot
    

  • boot.b-selk等のコピー
    landisk-tools に含まれるLANDISK&USL-5P専用ブートセレクタ等を、/dev/hda1下にコピーします。
    -sh-2.05b# cp /mnt/hda3/boot/boot.b-selk /boot
    -sh-2.05b# cp /etc/lilo.conf /etc/lilo.conf.bak
    -sh-2.05b# cp /mnt/hda3/etc/lilo.conf    /etc
    
  • /etc/lilo.conf
    次のようなlilo.confを用意します。
    本例では次の4つのラベルが定義されています。
    ラベル番号は上から順に1〜4に対応しています。
    • ブートラベル1 … debian26
    • ブートラベル2 … USL-5Pオリジナル
    • ブートラベル3 … テスト用(本例ではdebian26と同じ)
    • ブートラベル4 … テスト用(本例ではdebian26と同じ)
    linear
    boot=/dev/hda
    disk=/dev/hda
    bios=0x80
    timeout=50
    install=/boot/boot.b-selk
    default=debian26
    
    image=/boot/vmlinuz-2.6.14-sh
            label=debian26
            root=/dev/hda3
            read-only
            append="mem=64M console=ttySC1,9600 root=/dev/hda3"
    
    image=/boot/zImage
            label=USL-5P
            root=/dev/hda1
            read-only
            append="mem=64M console=ttySC1,9600 root=/dev/hda1"
    
    image=/boot/vmlinuz-2.6.14-sh
            label=test1
            root=/dev/hda3
            read-only
            append="mem=64M console=ttySC1,9600 root=/dev/hda3"
    
    image=/boot/vmlinuz-2.6.14-sh
            label=test2
            root=/dev/hda3
            read-only
            append="mem=64M console=ttySC1,9600 root=/dev/hda3"
    
    
  • liloを打ち込みます。
    -sh-2.05b# /mnt/hda3/sbin/lilo
    Added debian26 *
    Added USL-5P
    Added test1
    Added test2
    
  • 電源OFF
    以上でdebian26環境のインストールは終了です。
    USL-5Pの電源ボタンを押してシステムをダウンさせます。

動作確認 Edit

  • ブート
    次のようなボタンの組み合わせで起動したいブートラベルを指定します。
    • 電源ボタン … ブートラベル1から起動
    • 電源ボタン+コピー … ブートラベル2から起動
    • 電源ボタン+取消し … ブートラベル3から起動
    • 電源ボタン+選択  … ブートラベル4から起動
    ボタンを離すタイミングは、まず、ブザーが鳴ったら電源をボタンを離し、
    2〜3秒後、ラベル番号に対応したUSBのLEDが光るので、そのタイミングでもう片方のボタンを離せばOKです。光っているLEDを見れば、選択したブートラベルが分かるようなっています。

  • ラベル2のdebian26から起動
    USB2のLEDが点灯して、telnet loginできれば、動作確認完了です。
    あらかじめlandiskとrootアカウントを用意しており、そのパスワードは共にlandiskです。
    (なお、動作確認できたなら、両者のパスワードを変更しておいてください。)
    Debian GNU/Linux 3.1 usl5p
    usl5p login: landisk
    Password: landisk
    Linux usl5p 2.6.12-sh #1 Fri Jul 8 20:13:00 JST 2005 sh4 GNU/Linux
    
    The programs included with the Debian GNU/Linux system are free software;
    the exact distribution terms for each program are described in the
    individual files in /usr/share/doc/*/copyright.
    
    Debian GNU/Linux comes with ABSOLUTELY NO WARRANTY, to the extent
    permitted by applicable law.
    landisk@usl5p:~$ su
    Password: landisk
    usl5p:/home/landisk#
    
  • apt-lineの動作確認
    次のapt-lineを設定済みです。
    deb http://eggplant.ddo.jp/www/download/debian26/binary-sh4/ ./
    #deb http://eggplant.ddo.jp/www/download/debian26/working/ ./
    
    #deb-src http://ftp.jp.debian.org/debian/ sarge main non-free contrib
    deb-src http://ftp.debian.or.jp/debian/ sarge main non-free contrib
    deb-src http://ftp.debian.or.jp/debian-non-US sarge/non-US main contrib non-free
    
    パッケージ類を最新の物に同期させます。
    usl5p:~# apt-get update
    usl5p:~# apt-get upgrade
    
    動作確認のため、less 等をインストールしてみるとよいでしょう。
    usl5p:~# apt-get install less
    
  • landisk-tools の設定
    LED/Buzzer制御や電源ボタン機能等を有効にします。
    usl5p:~# apt-get install psmisc
    usl5p:~# /usr/local/sbin/landisk-tools.setup
    

電源OFF方法 Edit

  • shutdownコマンドで電源OFFできます。
    usl5p:~# shutdown -h now
    
  • 電源ボタンでシャットダウン
    電源ボタンでシャットダウンすることも可能です。

ここからが本題かな? Edit

ここからは、下記等を参考にしながら、各人で様々な楽しみ方を生み出して頂けたら幸いです。

コメント等あればどうぞ Edit

  • すごいです!オリジナルのLILOはセレクタ機能がないうえに、なぜかroot fsが/dev/hda3とかであることを理解してくれずに悩んでました。mizore Wikiのlilo-selも試したんですがやはりなぜか動きませんでした。RTCの問題なんですかね?おかげさまで/dev/hda3がroot fsなMicrodriveのUSL-5Pでdebian26が動きました。ありがとうございます。 -- coda? 2005-07-12 (火) 21:01:24
  • liloを打ち込みます。のところでこけます;; Incompatible libdevmapper 1.00.20-ioctl (2005-01-06)(compat) and kernel driverFatal: Sorry, don't know how to handle device 0xb400ってでるんですけどわかりますか? -- 久遠? 2006-01-04 (水) 13:41:37
    • 見たことないメッセージですね。いったい誰が出しているのだろう??。/mnt/hda3/sbin/lilo以外に、付属のliloでも可能なはずですので、試してみてはどうでしょう -- 管理人? 2006-01-06 (金) 17:52:23
  • /usr/local/sbin/landisk-tools.setup -- gucchan? 2006-02-09 (木) 11:39:05
    • /dev/btnctrl open error... OKなんでしょうか? -- gucchan? 2006-02-09 (木) 11:40:03
    • OKじゃないです。ダメそうならKernel関連の「landisk-tools-xxxxxx入り」baseを使ってください。既に設定済みですので。 -- 管理人? 2006-02-09 (木) 22:27:30

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Last-modified: 2006-09-27 (水) 18:15:17 (6653d)